車をぶつけ合い、負傷を装い、仲間の柔道整復師が施術したことにして自動車保険金をだまし取る連続詐欺事件を捜査していた福岡県警交通捜査課、直方、飯塚、嘉麻各署の合同捜査本部は10日、22歳から56歳までの男女グループ合計20人以上を、詐欺容疑で逮捕した、と発表した。
被害総額は約2240万円にのぼる。
逮捕されたのは、福岡県小竹町、介護士の男(27)らで、男女の職業は、建設業、ガソリンスタンド店員、飲食店従業員、派遣社員、内装業、農業など多種にわたる。無職もいる。
逮捕容疑は4件。うち1件の場合は、介護士の男らで共謀し、平成25年4月8日深夜、福岡県飯塚市の路上で、男女4人が乗った乗用車に、男女3人が乗った軽乗用車を故意に追突させる交通事故を偽装。
仲間の整骨院院長兼柔道整復師の男(39)が、けがを装った仲間たちを施術したことにして、それぞれ施術費名目で保険金を請求。
自動車保険から、合計約1042万円をだまし取った。
グループは、同様の手口で、昨年4月までに、合計4件の自動車保険金詐欺を繰り返し、総額約2241万円をだまし取った疑い。